メディアやSNSで、キャッチーな言葉として利用される「殺処分」という言葉。
実際に殺処分がなされている事実はあるのですが、大袈裟に「殺処分」という言葉を使う
メディアやSNSが多すぎます。
確かにとってもびっくりするワードであり、人の気持ちを惹きつける言葉です。
「殺処分」という言葉を使い、それはひどい、なんとか助けてあげないと!
という人間の気持ちにつけ込み、話題にしたいのです。
殺処分と聞くと、気持ちもどんよりしてしまいますよね。
結論:「殺処分」はキャッチーなワードだと気がついて!
日本では1950年に狂犬病が流行してしまい、殺処分が実際に行われていた過去があります。
狂犬病を食い止める以外にもいらなくなった犬を殺処分してもらうということもありました。
当時は保護団体も今ほどはなく、行政でもたくさんの犬や猫を飼養する余裕もなかったでしょうから、
止むを得ず殺処分という流れが通常だったのも理解できます。
今では自治体によっては行政が殺処分をしなくなり、保護団体が殺処分対象の犬や猫を
引き取ってくれているので、殺処分は減り続けています。
一昔前の話ではなく、最近の話で、殺処分というのは今では本当に
ごくわずかであることを知っておいてください。
殺処分寸前からの感動秘話
保護犬、保護猫も殺処分寸前の動物の感動秘話・・・とても良い話で、人の心を打つストーリーです。
動物番組でもよく取り上げられています。殺されるところだったのに、こんなに活躍しました!
という話は、最高のお話で、動物の素晴らしさを感じずにはいられません。
しかし、殺処分寸前という言葉を巧みに使い、寄付金を集める団体が存在したり、
人の心に漬け込んだ商売をする人もたくさんいます。
殺処分と言えばすんなり心を開いてくれる人が多いからです。
野良犬がついてきて飼っている、よりも、本来殺処分対象だった野良犬を飼っている。
の方が、全然意味合いが違うように感じますよね。
ほとんどの保護団体の方達は素晴らしいことをしていると思います。
しかし一部に、怪しい保護団体も存在するので、「殺処分」という言葉の意味を
ぜひ掘り下げてみてくださいね。
かわいそうな犬猫に寄付をしたい
殺処分はやめてほしいけど、ペットを飼えないから、不幸なペットの助けになりたい!
という方もたくさんいらっしゃると思います。
ネットで見つけたところに寄付するのではなく、譲渡会などに何度か足を運び、
自分の目で確かめて、ここなら寄付したい!と思えるところに寄付するのが良いと思います。
お金ではなくても、団体が必要としているごはんや用品を送ることも寄付になると思いますよ!
おわりに
殺処分数は、0になることはきっとこれからもないと思います。
殺処分=捨てられた犬猫とも限りません。野良犬、野良猫の子供だったりもあります。
けど、過去の日本にように、いらなくなったら捨てれば良いという考えを持つ人は
とても少なくなってきています。野良犬や野良猫が増え続けないような取り組みも行われています。
ペットたちも避妊去勢率が高いですし、あとは作る側の責任、飼う側の責任をしっかり持ち、
先を見越したペット選びができると良いと思います!
かわいそうだからという理由で無理に保護犬保護猫を迎える必要もありません。
ライフスタイルに合わせたペットを選んで良いのですよ!
保護犬でも保護猫でも、そうではなくても、良い出会いがあれば良いです!
殺処分という言葉だけを見るのではなく、しっかりと事実を見極められると良いと思います。
心の優しい方がたくさんいるのは本当に素晴らしいことで、さすが日本人だと誇りに思います。
最後までお読みくださりありがとうございました!