まさかまさかの事態が起こりました!
先日記事にした、ウクライナの避難民の方のペットの検疫問題の続報です。
180日の係留が求められていましたが、例外措置として、180日の期間が大幅に短縮されました。
これは何を意味するかというと、一応狂犬病清浄国である、日本の水際対策が
いくら例外とはいえ甘くなったということです。
これが許されてしまったならば、今後少しは輸入検疫が緩くなるのか?!
結論:狂犬病から愛犬を守れるのは飼い主!
この特例措置、ウクライナの避難民の方とペットには良かった!
日本国民からすると検疫体制のそこを例外としていいのか?
ということになっています。
-
ウクライナの避難者の犬が検疫所で係留!
日本が、ウクライナの避難民を受け入れたニュースがありました。そしてその避難者の方が連れていたポメラニアンが、日本の動物検疫所で係留されてしま ...
例外措置として自宅検疫が認められた
今回例外措置を受けることができるペットは5匹だそうですが、持ち出し許可の条件として、
①マイクロチップによる個体識別
②狂犬病ワクチン2回接種
③狂犬病抗体価0.5IU/ml以上の確認
が必要です。
その後、避難民の方の滞在先での自宅でのお世話の際に、
・1日2回の健康観察
・動物検疫所への週1回報告
・他の犬や動物と接触させない等の適切な管理
・咬傷防止 など
を守れば、自宅検疫が可能という形が求められました。
180日の待機なぜ必要?
180日は誰が決めたかというと、国際獣疫事務局(OIE)が定めた、世界基準です。
しかし、今回の避難民のペットが許されるのならば、ウクライナの避難民のペットではなくても、
180日の潜伏期間は、いらないのでは?と思ってしまいました。
私は、今回のウクライナの避難民の方のペットたちは、狂犬病ではないであろうと思います。
いくら狂犬病発生国だとしても、人間と暮らすペットがそう簡単に狂犬病にはならないと思います。
しかし、そんなことは結果論で、誰にも分かりません。
念には念を、180日という期間の待機が求められていたはずです。
狂犬病自体の潜伏期間が1年を超えるもケースがあり、100%わからないこと、
仮に潜伏していても確認することができないことから、安全策として、180日間の待機を証拠に、
このペットは狂犬病ではなかったという理屈で、日本への入国が認められています。
この180日間というのは農林水産省が決定している、規則です。
法律では180日とは決められてはいません。180日を短くしても法律違反でもありません。
通常のペットにも適用してほしい
では仮に30日の待機期間とした場合、日本に狂犬病が入ってくるのかと疑問に思いました。
狂犬病は恐ろしい病気です。
確実に入れないために180日という基準を作ったのも理解します。
しかし、せっかくその基準を作ったのに係留日数の例外措置とは愕然としてしまいました。
その例外が成り立つのであれば、ウクライナの避難民だけではなく、
通常のペットたちにも適用してもらいたいです。
情勢による海外からの帰国で、180日の係留を考えて、やむを得ず最愛のペットを
知人に預けてきた人もたくさんいます。
180日離れ離れにというのはお留守番のレベルでもなく、非常に長いですし、
ペットのためを思うと良い策ではないことも多いです。
それでも狂犬病清浄国である、日本を守るため、その基準を守ってきた人がたくさんいます。
例外が認められるなら、その基準ごと変えてもらいたいです。
最悪のシナリオ
最悪の事態は、日本に狂犬病が出てしまうこと。
1950年の狂犬病予防法施行を例にとると、まずは野良猫狩り&野良猫殺処分ですね。
日本猫が消えます。
その後疑いのある犬は飼い主と離れ離れに隔離されるでしょう。
狂犬病ワクチンを打っていない犬が慌てて狂犬病ワクチンを打ちにきて、
狂犬病ワクチンがなくなるかもしれません。
ペットを守るにはワクチン接種!
犬を飼っていたら必ず登録と狂犬病ワクチンを打ちましょう。
自治体への登録と、狂犬病ワクチンは必ず毎年打ちましょう。
登録と定期的なワクチンが済んでいることが、自分の犬は安全です。と言える最善策です。
鑑札と済票を首輪やリードにつけるなどしておくことがおすすめです。
室内と外を行き来する猫ちゃんにも狂犬病ワクチンを打っておくと良いかもしれません。
おわりに
180日の待機があってもしっかり準備し、輸入する人はたくさんいます。
しっかり準備しても、もしかすると潜伏していて、360日で発症するかもしれない。
中には検疫を通さず密輸している人も存在します。
いつ狂犬病が日本に入ってくるかは誰にも分かりません。
今回のような例外は狂犬病清浄国として、本来認められるべき例外ではないと思います。
あるとしたら費用面での例外でしょうと誰もが予測していたと思います。
特例措置決定の背景を知りたいと思いつつ、今できることは、自身のペットを守ること。
必ず登録と狂犬病ワクチンの接種をしておきましょう!
最後までお読みくださりありがとうございました!