ペットと海外旅行、考えたこともないですよね?
海外に行くよりも日本に帰ってくることが大変。というイメージがありませんか?
実はしっかり準備をすれば動物検疫所での係留はなく、スムーズに帰国できます!
国内の旅行にも慣れてるペットと飼い主さんでしたら、
新型コロナウイルスが落ち着いてきたら、ぜひ検討してみてくださいね!
この記事でいう「海外」はオーストラリア、ニュージーランド、アイスランド、
フィジー諸島、ハワイ、グアムの6カ国以外の国を指します。
この6カ国は狂犬病清浄国を指します。
狂犬病清浄国=狂犬病の発生のない国です。
動物検疫所では、狂犬病清浄国を「指定地域」それ以外を「指定地域以外」と区別しています。
アジアや欧米はほとんど、簡単に入国し、帰国できると思って大丈夫です!
また、この記事で言う「ペット」という表現は犬猫を主体とした表現です。
動物検疫所/犬猫の海外旅行・短期滞在編
必要な事前準備
①マイクロチップの装着
②狂犬病ワクチンの接種(マイクロチップ装着当日もしくはそれ以降のみ有効)
③狂犬病ワクチン2回目接種
②のあと、30日以上、1年以内に再接種が有効。生ワクチンは無効です。
④狂犬病抗体価検査/採血
③のあと、1〜2週間後程度、日本が指定する検査施設で狂犬病抗体価検査を行う。
血清1mlあたり0.5IU以上でクリアです。検査結果は採血日から2年間有効です。
まずはここまでが、事前に準備することで、必ず必要な準備です。
マイクロチップの挿入からから換算すると、2ヶ月近く時間がかかります。
すでにマイクロチップと1年以内2回の狂犬病接種が済んでいる場合は、
狂犬病抗体価検査だけなので数値さえクリアになれば、2〜3週間ほどで、
準備ができることになります。
ここまでが1番時間を要します。
不備があると、日数の間隔なども無駄になってしまいます。
海外に行く予定がすでにある場合は、動物検疫所に連絡をしてから、
いつ以降にワクチンを打てば有効かなど、念の為確認しておくと確実です。
航空券の予約
すでに目的地や日程が決まっている場合は早めに航空券の予約をしましょう。
機材によって、ペットの受け入れ数に制限がありますので、
埋まってしまう前に予約をしましょう。
予約をしても直前に受け入れができませんでしたとなるケースもあるそうですが、
過去に経験したことはありません。
小型犬の場合キャリーに入れて機内持ち込みができる航空会社もあります。
それ以外は貨物室で受託手荷物としてのお預けになります。
機内持ち込みもできる
航空会社によって、機内持ち込みのキャリーのサイズや重さは変わりますが、
大体キャリー込みで8kg未満ぐらいだと持ち込むことができます。
キャリーはソフトキャリーがおすすめです。
カウンターで、キャリー自体の大きさは測られませんが、重さは測られますので、
ギリギリの重さの場合は、キャリーの中身を調節したり、別の軽いキャリーと、
機内用キャリーに分けて、軽い方で測るなど工夫が必要です。
機内持ち込みは、キャリーバッグに慣れている前提です。
日本から欧米ですと12時間以上キャリーに入りっぱなしですので、
慣れていないペットは事前に慣らすか、難しそうであれば貨物室でのお預かりにしましょう。
ペットの飛行機代は?
ペットの機内持ち込み及び貨物室でのお預かりは、重さと距離に応じて変わる場合があり、
欧米だとだいたい片道15,000〜50,000円ぐらいです。
航空会社のサイトに掲載されていますのでチェックしてみてくださいね。
ANA
ANAの場合、貨物室での預かりで
日本⇄アメリカ40,000円/往復 日本⇄タイ 25,000円/往復 です。
エールフランス
https://wwws.airfrance.co.jp/ja/information/passagers/voyager-avec-son-animal-chien-chat#tab
エールフランスの場合 フランス→日本
出国の際に、動物検疫所で、帰国時に必要な書類の確認と、
どこにスタンプをもらうべきなのかなど、最終チェックをしておけると確実です。
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ペットと海外旅行に必要なこと〜帰国準備〜
さてさて、ペットと海外旅行をするにあたり、1番のハードルである、帰国準備です。 この準備が終わってこそ、旅行を本気で楽しめるといっても過言で ...
大体飛行機の出発時刻の3時間前に来てくださいと言われることが多いです。
日本からの出国はそこまでのハードルではありません。
問題は帰国の際に必要な書類集めです。
これは旅行先の海外でやる必要がありますので、また別の記事でご紹介します。
欧米などは比較的ペットと泊まれるホテルも多いので、
電車の移動でもレンタカーでの移動でもそこまで不便を感じないとは思います。
滞在編もまた別の記事でご紹介します。
貨物室での預かりで400ユーロ/片道 機内持ち込みで125ユーロ/片道 です。
狂犬病抗体価検査とは
あまり聞き馴染みのない検査ですね。
血液を採取し、その血液を分離させ、血清という部分から、抗体価を確認する検査なようです。
日本ではこちらの1件のみ日本が指定する検査施設となっております。
生物科学安全研究所
神奈川県相模原市にあります、こちらの研究所に行ける人は
直接出向いて検査をしてもらうことが可能で、
料金は1検体あたり、13,000円です。
動物病院でお願いすることも可能で、動物病院から研究所に血清を郵送してくれます。
抗体価検査費込みで、2万円ぐらいでお願いすることができます。
抗体が1番出やすい採血時期は2回目ワクチン接種後7~14日が適期と言われていますので、
それに合わせて採血をすると確実です。
月曜日から金曜日に受理した血清は、翌週の木曜日に結果が判明します。
血清到着後、2週間程度で検査結果が出ます。
検体に問題があった場合などはさらに時間がかかることがありますので、
時間に余裕を持って準備しましょう!
ここまでできていれば、該当する犬or猫がマイクロチップで特定でき、
かつ狂犬病になる確率が極めて低いという証拠になります。
これでとりあえず帰国に関する条件はクリアです!
輸出入の届出申請などのシステム利用登録
あとは出国、入国に関する書類を集め、動物検疫所に確認してもらうことになります。
動物検疫所では、検疫で必要となり、輸出入の届出や申請手続きをシステム化しているので、
比較的対応しやすいと思います。登録料などはかかりません。
NACCS
NACCSにて日本出国の7日前までに輸出申請、日本入国の40日前までに輸入事前届出が必要です。
マイクロチップなどの準備が整っていたとしても最短でも、
帰国の40日前までにいつ帰国するかを確定させておく必要があります。
急に思い立ってペットと海外旅行ということもあまりないとは思いますが、
1,5ヶ月以上前から準備をしておく必要があります。
3ヶ月〜半年ぐらいあれば十分ですね。
日本を出国するのに必要なもの
相手国により必要なものの有無が変わるため、
相手国の大使館や検疫局に問い合わせをしてください。
基本的には出国の際にもらえる動物検疫証明書で賄えることが多いとは思いますが、
特別な検査が必要なのか等、念の為確認してみてください。
出国当日の出国前に空港の動物検疫所でペットの輸出検査を受けなければなりません。
狂犬病とレプトスピラ症にかかっていないかの診断を、動物検疫所の獣医さんが診てくれます。
出国の際に、動物検疫所で、帰国時に必要な書類の確認と、
どこにスタンプをもらうべきなのかなど、最終チェックをしておけると確実です。
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大体飛行機の出発時刻の3時間前に来てくださいと言われることが多いです。
日本からの出国はそこまでのハードルではありません。
問題は帰国の際に必要な書類集めです。
これは旅行先の海外でやる必要がありますので、また別の記事でご紹介します。
欧米などは比較的ペットと泊まれるホテルも多いので、
電車の移動でもレンタカーでの移動でもそこまで不便を感じないとは思います。
滞在編もまた別の記事でご紹介します。