2022年4月、ウクライナからの避難のワンちゃんが、
動物検疫で180日係留されてしまうであろうニュースがありました。
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その後農林水産省が説明会を行い、今回のウクライナ避難民の飼育犬5頭は
事前準備が済んでいたために180日係留はされずに自宅検疫という形が可能になったとのことでした。
気になった点がありました。
今回の該当するワンちゃんは5頭いたそうです。
日本獣医師会が、「ウクライナ避難民の飼育犬に対する支援について」
という表明を出していました。
https://jvma-vet.jp/topics/pdf/20220428-1.pdf
この中で、5頭のワンちゃんは、
①マイクロチップを装着している
②狂犬病予防接種を2回していること、
③狂犬病抗体価を事前に測定しており、抗体価はクリアしている。
とのこと。
普通に暮らしていて、狂犬病抗体検査を行うペットは非常に少ないです。
例えば日本であれば、海外に行く可能性がある場合ぐらいにしか、抗体価検査をしません。
する必要がありません。
この5頭のワンちゃん、日本にゆかりのある人が飼っていたワンちゃんだった可能性が高いと思いました。
ヨーロッパのように陸続きだと、特に抗体検査などはなく、
ペットパスポートで行き来できてしまう国が多いので、
ますます抗体検査を行なってるペットは少ないと思います。
しかも!日本が指定している狂犬病抗体検査ができる検査機関は、
ウクライナにはありません。
近隣だと、ロシア、リトアニアにあるのが1番近いので、気軽に依頼できる検査でもありません。
日本の検疫はとても厳しい
日本は狂犬病の水際対策のために、輸入される犬や猫は、狂犬病ワクチン接種や、抗体検査後180日の待機が必要です。
子犬子猫の場合、生後10ヶ月にならないと輸入できないです。
成犬成猫の場合でも、+180日の待機が必要なので、いざ緊急避難と思って
イチから準備しても最低6ヶ月は輸入できないのです。
狂犬病に感染している可能性が極めて低い?
そして、先ほどの①〜③をクリアしているだけで、狂犬病に感染している可能性は極めて低いものと判断されているそうです。
え?そうなの?それならば通常の犬や猫の輸入は、
①〜③の後に潜伏期間として最長の180日の待機・・・必要??
潜伏期間といわれてしまうとそれまでですが、輸入検疫が厳しすぎると思っているので、
これを機に流れが少しでも変わってくれたら嬉しいなと思いました・・・きっと変わらないですが。
このウクライナの事例を参考にぜひ、検討し直していただきたい!
いかがでしたか?
今回は5頭とも事前の準備があったために、飼い主さんとワンちゃんにとっては、特例が認められてよかったです!
数日はもしかしたら離れ離れになってしまったかもしれませんが、
180日離れ離れかつ知らない場所での待機はワンちゃんにとっても辛いことです。
自宅検疫ができるペットも増えて欲しいなと切に願います。