こんにちは、ペット専門家です。
「犬猫の殺処分ゼロ!ペットショップでの生体販売禁止!」
最近このような言葉に必死に賛同している方を見かけるようになりました。
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殺処分という言葉の重さ
「殺処分」という言葉はとてもひどく、辛いものです。
殺されてしまうのなら、自分が無理をしてでも助けたい!
と心が動いてしまう人はとても多いとは思います。
それぐらいのとても強い言葉であると思います。
50年前だったら殺処分も当たり前に行われていましたが、時代が変わり、
今では殺処分を廃止にしようと思う流れ、これはとても良い流れだと思います。
しかし、闇雲に殺処分を無くしたところで、幸せな人とペットが増えるとは限りません。
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例えばお風呂だったら
例えば浴槽に、お水が流れていて、浴槽からお水が溢れているとします。
浴槽からお水を溢れさせないようにするには、お水を止めない限りずっと流れ続けますよね。
殺処分を0にするということは浴槽から溢れたお水を止めるのに、
浴槽のサイズを大きくしているだけ。
というぐらい、一時的なものです。またすぐに溢れ出し、同じことの繰り返しです。
殺処分を0にするには、純粋に殺処分をしなければ良いのではなく、
殺処分になるペットを減らさない限り、解決にはならないのです。
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そのために私は、飼う前に自分のライフスタイルに合ったペットを探すことを
いつもお伝えしています。
ペットショップでの生体販売禁止!?
ではペットショップを廃止して、誰でも買えないようにしたらいい、
ペットショップでの生体販売禁止!という意見に関しては、私は反対です。
まず、決してペットショップが悪いわけではありません。
結局は手放す人の問題が多く、作る側の責任ももちろんあると思っています。
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ペットショップはあくまでも販売しているところであり、当然売る側の責任はあります。
が、需要と供給という意味ではペットショップは縁結びのような役割をしているとも思います。
さらに、数値規制により、ペットショップでもペットの数が制限され、
展示スペースにも制限がついたことで、広いケージではなければならなくなり、
今までなら10匹展示できた店内に、5匹しか売れなくなりました。
薄利多売ができなくなったので、生体価格の高騰も当然ですよね。
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一般家庭に打撃
ペットホテルなども同様です。
今までなら10匹まで預かれたのに、ケージのサイズを大きくしなければならず、
価格を上げなければならないなど、一般の飼い主さんの負担が増えただけの
数値規制になりつつあると思っています。
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著名な方が動いての、悪徳な繁殖屋を排除するための数値規制でしたが、
生涯出産回数も6回までなどと、多いですし、ケージの広さも、私はそこまで必要ないのでは?
と思っています。
ただ、ここまで進んだのは大きな一歩だったと思います。
みんなに責任を持ってほしい!
よりも、作る側、飼う側、売る側の責任を重くしてはどうかと思います。
ただ売るだけではなく、ペットを飼う前の勉強会や、しつけ教室へ最低1年は出向くなどの
具体的な行動で、より良いペットとの暮らしを提供できるようになるといいなと思います。
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おわりに
ペットとの暮らしは、飼ってみて初めてわかることも多いほど、大変であり、楽しく、
素晴らしい時間だと思います。
せっかく出会ったペットなのだから、全力で楽しんで、全力で見送ってあげてほしいと常に思っています。
作る側、売る側もそうですが、飼う側の意識が上がるだけで十分なので、
ぜひもっともっとペットと楽しもう!という興味を持ってもらえたら嬉しいです!