フレンチブルドッグ|迎える前の最終判断ガイド
世界中に熱狂的なファンを持つフレンチブルドッグ。
愛らしく、コミカルで、一度魅了されたら他の犬種は考えられない!
という方も非常に多いのではないでしょうか?
この記事は、フレンチブルドッグを迎える前に、
本当に最後まで責任を持って愛せるかを判断するためのガイドです。
フレンチブルドッグの魅力と、知っておくべき悲しい背景
鼻ぺちゃでくりくりとした目、コンパクトで愛くるしい体型。
ブヒブヒいびきをかいたり、子供のように甘える姿は、
愛好要素の塊です。ブサカワ犬として愛される理由もよくわかります。
しかし一方で、フレンチブルドッグは遺伝性疾患や解剖学的なトラブルが
非常に多い犬種としても知られています。
決して健康面でリスクが低い犬種ではないという背景があるのにも関わらず、
世界中で大人気なのはなぜでしょうか?
それは多くの飼い主さんが、
どんなリスクも病気も全て受け入れて愛する!
という強い決意を持って育てているからです。
飼ってから後悔しやすいポイント
①尋常ではない暑さへの弱さ
ご存知の方も多いですが、鼻ぺちゃ(短頭種)特有の呼吸のしづらさから、
体温調節が非常に苦手です。
一度はぁはぁすると、呼吸のしづらさも相まって、クールダウンに非常に時間がかかります。
普通の犬ならエアコンの効いた車で少しすれば落ち着くところ、
フレンチブルドッグは、なかなか落ち着かず、熱がこもり、
危険な状態になってしまう点は、本当に気をつけなければいけません。
5月のゴールデンウィークごろから、朝4時台のお散歩をする覚悟が必要です。

②高額になりがちな医療費
呼吸のしづらさを改善するため、軟口蓋切除の手術をはじめ、股関節のトラブル、
皮膚炎やアレルギーなど、動物病院に行くことが多いです。
とにかく医療費はかなり覚悟してお迎えする必要があります。
そのためペット保険も全犬種の中で、トップクラスに高いです。
③興奮しやすい性格
一見おとなしそうに見えますが、実は非常にパワフルで興奮しやすい一面を持っています。
興奮すると止められなくなる前に対処できると良いと思います。
トラブル実例:先天性疾患との付き合い方
フレンチブルドッグは、健康面でのトラブルが多く、健康だと思って迎えたものの、
何かのきっかけで検査をしたら、先天性の疾患が見つかった。
というケースは珍しくありません。
軽度であればうまく付き合えますが、重度なものの場合、愛犬が辛いだけでなく、
飼い主さんも辛い思いをしてしまいます。
人の手による無謀な繁殖で苦しむ犬を減らすためにも、お迎え前の知識が不可欠です。
フレンチブルドッグのお迎えに向いている人・向かない人
向いている人はズバリ、フレンチブルドッグに使えるお金と時間に余裕がある人です。
医療費はいくらかかっても良い。病気さえも愛せて、根気強く付き合う覚悟がある!
という方はうまく長く病気とも付き合っていきやすいです。
向いていない人は、うちのコに限って、うちのコは大丈夫と楽観視したり、
リスクと向き合わず、可愛さ、流行り、好みで欲しくなってしまう人です。
日本で起きている問題
最近はレアカラーのフレンチブルドッグもいよいよ日本に入ってきてしまいました。
レアカラー、珍しいなどと、色を重視したり、
さらにはビッグローブなどという鼻の上の脂肪が極端に多い個体を売っていたり・・・。
需要に応えるために無茶な繁殖を行うブリーダーが存在しますが、
レアなどの謳い文句には要注意です。ブルーなどのレアカラーは、
皮膚疾患が多いため、赤ちゃんの時のかわいさでお迎えすると、
辛い思いをするのはそのコかもしれません。
ブリーダー選びの注意点
イギリスのドッグショーCruftsでは、フレンチブルドッグ、パグ、ブルドッグには、
呼吸機能グレード評価が義務付けられました。
グレードによってはショーに出ることができず、
呼吸に問題のない健康な犬のみを繁殖の標準とする。
という、何よりも犬が苦しまないための犬の福祉を最優先にした新しいルールです。
日本ではまだそのような厳格な義務付けは、現時点ではありません。
だからこそお迎えする際はできるだけ、犬種標準(スタンダード)を意識し、
親犬の遺伝性疾患の検査しているブリーダーさんを探すと良いと思います。
どこまで求めるかという点はありますが、とにかく、そのコが苦しまない、
辛い思いにならないような重度の疾患の可能性が極力ないことを念頭に置いてください。
いかがでしたか?
フレンチブルドッグはとても大切にされているワンちゃんが多く、とても幸せそうです。
しかし先代は5歳で亡くなったの。という方もよく耳にします。
一方で15歳を超えてくれるフレンチブルドッグも見るようになりました。
病気であることを忘れてしまうほど元気に振る舞い、
持ち前の愛嬌で家族を癒してくれるが、フレンチブルドッグの最大の魅力です。
かわいいからこそ、しつけやトレーニングをする人は少数派と思われがちですが、
実はとても頭が良く、教えたことにはしっかり応えてくれます。
いつまで一緒にいられるかわからないこそ、限りある時間を楽しむために、
お迎えした際は、ぜひ何か一緒に楽しめるアクティビティを通して、
濃密で最高の時間を過ごしていただきたいと思います!
