飼い主さんご夫婦に子供ができたので、もうペットはいらないという飼育放棄があります。
国内外問わず、一定数存在してしまいます。
実はこれ、少し気持ちはわかります。
飼育放棄の気持ちがわかる。という意味ではなく、そうなってしまうのもわからなくもないです。
結論:ペットを飼う場合は必ず第三者の相談者を何人か持っておこう!
ママの気持ちの変化
ご夫婦や同棲前から飼っていたかわいい犬。
子供のようにかわいがっていたのに、ある時子供が生まれたら、犬がかわいくなくなった。
汚いと思うようになった。とか、ママの気持ちに変化が出てしまうことがあります。
産後うつなども気持ちの変化で、起きてしまうので防げないことですね。
そして、大変な思いをして産んだのに、生まれた直後から授乳&寝不足で精神的にもかなりキツいです。
ほぼワンオペ育児の方なら赤ちゃんがかわいいと思っている暇もない。
かわいいと思えるまでに何ヶ月か時間がかかるのではないでしょうか。
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負のスパイラル
パパやご家族がある程度協力してくれて、犬のお散歩などして疲れさせてくれていればまだ良いです。
それもない場合、お散歩もままならないため犬も落ち着かない、赤ちゃんも落ち着かない、ママも落ち着かない。みんな落ち着かなくなります。
ママの精神もギリギリな中、子供のお世話をし続け、犬の世話をしている余裕はないです。
本当にないです。むしろ邪魔されて余計に怒ってしまうなどなど、負のスパイラルです。
犬を蔑ろにし始める
邪魔してくるので1日中ケージに閉じ込めて飼ってしまうとか、犬を蔑ろにしていると、だんだん犬の精神がおかしくなり、やがて飼い主さんを噛んでしまうなど、どんどん不幸な方向に行ってしまいます。
犬の気持ちを想像してみる。
犬からしたら、子供がいる前は自分が主役で王様だったのに、子供が来たら急に蔑ろにされて、おもしろくありません。
子供のことも嫌いになってしまうでしょう。
そして最後は子供を噛み、飼育放棄。という流れ、一定数あると思います。
飼い始めた時はそんなつもりはなかったのに、環境の変化でそうなってしまった。
とても悲しいケースですね。
こうなってしまうと直すのに時間がかかり、トレーナーさんの協力などが必要になりますが、そうなる前にできることはあります。
子供ができたから飼育放棄、最悪です!みたいなことで、あちこちで情報が出てきますが、こんな背景があることもあります。何か行動を起こさないと負のスパイラルはなかなか抜け出せないです。
飼育環境を少し変えていこう
妊娠してから産まれるまで、半年以上時間があります。
赤ちゃんはママにつきっきりになります。少しでも一人でいてもらえるような時間に慣らしましょう。そしてどんなにいい子でも、この子は大丈夫と過信しないで。
シニア犬やシニア猫の場合だと無関心で寝てくれていることが多いので手がかからないことが多いですが、特にまだ若いワンちゃんや猫ちゃんだと特に対策が必要になると思います。
赤ちゃんが産まれてくるので、環境が変わります。少しずつ環境の変化に適応してもらうため、元気な性格だったり繊細なペットへの準備は特に怠らないようにしましょう。
ケージで一人で落ち着く練習
例えば本を読んでいる間や人の食事の間など、ケージで30分〜1時間落ち着いていられるようにしておくと便利です。
もし一緒に寝ているペットだったら、ケージで一人で寝かせるなど、一緒に寝ない練習をしましょう。
赤ちゃんが来たら一緒に寝られないことを想定しています。
一緒に遊んであげる時間の確保
まだ赤ちゃんがいないので想像ができませんが、一対一で一緒に遊んであげる時間を少しでも作りましょう。
赤ちゃんが寝ている間、ペットを抱っこするなど、ブラッシングをするなど、スキンシップを。
動かずにできる遊び
活動的で遊び好きなワンちゃんだったらボール遊びなど、人が動かなくてもできる遊びを開発しましょう。
ママは激しい運動ができません。赤ちゃんを抱っこしながら、動かなくてもできるような遊びを考えましょう。
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犬のわがままぽい性格
もとから要求を許していると、大変になるのはママです。
犬は本当に家族を観察していますので、どうすれば人が動くかをよく知っています。
こうすればおやつをくれるとか、こうすれば散歩に連れていってもらえるとか、なかなか当事者だと気づかないことも多いですが、何でもかんでも要求を叶えるのはやめましょう。
ママになった時も同じように要求してきて、大変になるのはママです。
赤ちゃんが産まれる予定があって、うちのコに心配があったら、トレーナーさんを探して、自分の飼い方がどう影響するか相談してみると良いと思います。
感染症には注意しましょう
トキソプラズマなどの感染症を防ぐために、排泄物の処理は手袋をつけて対処するなどし、対応しましょう。
過度に気にするとストレスになるので、一応気にしておくと良いと思います。
ペットを一時的に預ける場所を確保
保育園やペットホテル、ペットシッターさんなど、万が一の時や、困ったら頼れる場所も作っておきましょう。
今必要なくても、この先必要になるかもしれないので、事前に練習しておくこともおすすめです。
里帰り
里帰りなどで1ヶ月ご実家に帰る場合はできればペットも一緒に里帰りしてもらいたいと思います。
環境などいろいろあるとは思いますが、1ヶ月離れ離れでも大丈夫なケースがほとんどです。
まだ赤ちゃんがあまり動かないうちにペットと十分慣らしておきましょう。
ハイハイしたり動くようになってからでは犬が怖がったり、逃げられなかった場合に事故が起きる可能性があるので、遅いです。
決して目を離してはいけません
目を離す場合は寝たきりの赤ちゃんなら、ベビーベッドに乗せるなど、必ずペットとは隔離しておくことは徹底しましょう。
一緒に寝ているからといってそのまま目を離してはいけません。足が動いて、ペットにあたり、反射的に噛んでしまうなどの事故がある可能性もあります。
ご自宅のみならず、親戚の家などでも共通です。
ご実家のワンちゃんが可愛がってくれることもありますが、目を離さないように。
とにかく吐き出して!
ペットが邪魔と思ってしまった人がいたり、ペットがいたから乗り越えられた人もいて、それぞれです。
ホルモンのせいで、ペットや子供が精神的に受け付けなくなる人もいます。
そしてわかってもらえる人がいないので、絶対に相談できる第三者が何人か必要です。
その中には子供を産んだ経験のある人がいるとさらに良いですね。
ペット系の人ではなくても、お友達でも、吐き出せるだけでもスッキリしますので、ぜひあちこちで相談してみることをオススメします。
いつもなら許せることが、許せなくなる時期なので、遠慮せず相談しましょう!
ペットに癒される飼育放棄とは逆のパターン
赤ちゃんの育児ストレスで、逆にペットに癒しを求めるママもとても多いです。
赤ちゃんが寝静まった後にペットのブラッシングをすることが癒し、抱っこできることが癒し、撫でられることが癒し。
飼育放棄とは別のアニマルセラピー効果のようなものですが、ペットがいなかったらこの育児はできなかった!
と思うママもとても多いのではないでしょうか?
大変な時期こそペットが重荷になったり、助けになったり、人それぞれですね。
まとめ ペットを飼っているご家庭で、ママが妊娠したら
飼っているペットに環境の変化を徐々に行なっていく
ママからペットへの向き合い方を確認しておく
預けられる場所を作っておく
決して赤ちゃんとペットが一緒にいる時は目を離さない
相談できる相手を作ってとにかく相談する
おわりに
ペットの性格にもよりますが、最悪な状況にならないためにも慎重に計画しましょう。
そして、ママの多大な精神的負担を少しでも周りが理解してあげることもとても大切です。
命懸けで産んだ子供がかわいいと思えるまで、時間がかかることもあるぐらい疲弊しています。
赤ちゃんもペットも家族みんなで協力して楽しみながら育てていきたいですね!
特にパパさんは支える出番です。
最後までお読みくださりありがとうございました!